高齢者歯科を行っていると、「咽るので刻みにしました」というご意見をよく伺います。嚥下に重要だとされる「咀嚼」について考える為、刻み食、ムース食、ミキサー食の実習を行いました。以前、内視鏡検査での事、舌の機能低下の為手作りゼリーが口腔内で離水し、その水分で誤嚥しているケースがありました。そういう場合は市販の嚥下食だと離水しないので、安全でカロリーや栄養素を摂取できると学びました。それを踏まえ、市販の嚥下食はヘルシーネットワーク様、施設向けの嚥下食はモルツウェル様、一般の刻み食は、まごころ弁当東大阪花園店様から、無償でご提供頂き、今回の実習となりました。
十数年前、認定衛生士の実習で食べた刻み食よりも、随分おいしくなっていて、企業様の努力、熱意が垣間見えました。嚥下診療が検査だけがクローズアップされるのではなく、在宅生活を担う高齢者歯科として様々な方向から支援できる様、私たちも努力しなければと感じた一日でした。又、川嶋Drが「スベラカーゼ粥は優れもの」と、手作りされ、そのおいしさにびっくり!ラードを混ぜると介護食がより纏まると参加衛生士からアイデアがでて皆で周知でき、充実した一日になりました。